取材の裏話

2015年8月17日 (月)

ビッグマシン 9月号(8/12発売)のコンセプト

ビッグマシン 9月号のライテク特集を担当したので、そのコンセプトをお話させていただきます。


お気に召したら、全国の書店さんで、手に取ってみてくださいね。

2015年6月14日 (日)

予想とまったく違っていた『Ninja H2』

Ninjah2 短時間ですが、カワサキ Ninja H2に試乗することができました。

そのときの印象を、感じた順に、箇条書きにしてみましょう。

――初めて実車にまたがる――

「おっ、意外と小さいな。それに、車体姿勢がスーパースポーツのような前下がりではなく、比較的フラット。ハンドルに手を添えた状態でアッパーカウルの鼻先が見えるのも新鮮だなぁ」

「なるほど、こうやって新しいフラッグシップマシンの世界観を表現しているのか」

――エンジンを始動して、走り出す――

「なんだかバラバラと、にぎやかだなぁ。クラッチレバーの重さはこんなものかな?」

「うわっ、トルクが細~い。1000ccスーパースポーツと同じくらい?」

――だんだん乗り慣れてくる――

「普通のバイクとは明らかに違う音がするなぁ。左ヒザのあたりからヒュイーンって。これがコンプレッサーの音か。ふむふむ」

「それにしても熱いなぁ。特に右のふくらはぎが。電動ファンが回ると、左右の腕にも熱風が上がってくるよ、ふ~(当日の気温は30度)」

――出来の良さに感心し始める――

「ライダーを急かさないし、怖がらせないなぁ、このバイクは。腰の落ち着きに優れたシート、しなやかで軽快な車体、地に足が着いていてシットリとした足まわり、コントローラブルなブレーキ……すべてが上質だよ」

「ハンドリングにしても、交差点の右左折から街中のちょっとしたS字まで自由自在。ライダーが積極的に動くことで人車一体感を生み出す方向性ではなく、バイクの重心とライダーの重心が近くて、常に人車一体感を味わっていられる設計だな」

「ZZR1400以来、カワサキが大切にしている、この作り方(ZX-10R、ZX-6R、Nija250も同様)は、ストリートライディングにピッタリだよ。曲がるのが楽しい(^^) 」

――いよいよレッドゾーンまで――

「だいぶ乗り慣れたから回してみるか……ヒュイーン(ていねいにスロットルを開けていくと6000rpm過ぎからブーストが立ち上がってきます)……素晴らしい! なんてキレイにつながっていくんだろう。ウルトラ速いし、離陸しそうな加速なんだけど、途方もないトルクでドヒャッとリヤタイヤが路面を蹴るんじゃなくて、ブラックホールに吸い込まれようにグングンと伸びていくよ」

「なんだろう、この感覚は? きっと、ジェット戦闘機のパイロットって、こんな感じなんだろうなぁ。どこまでもクリアで乱れがなく静かな世界。静かと言っても、松尾芭蕉の“閑さや岩にしみ入る蝉の声”というやつだなぁ

「さすがに、カワサキ。飛行機好きの僕としては、この感覚が味わえるだけでNinja H2のオーナーになる意味があるよ」

「ただし、3kmくらいの直線だけっていうコースが欲しいなぁ? コーナリングはいいから、ただただNinja H2の透明感に満ちあふれた加速を楽しむ。そんなコースがあったら、喜んで出掛けて行くのになぁ」

――ひとたび全域を使いスロットルワークに慣れてくると――

「慣れてくるとスロットルの開け方ひとつで、市街地でもブーストを上げられるよ (スロットルを大きく早く開けると4000rpm台からブーストがかかります)」

「でも、止まらない! これだけ優れたブレーキとサスペンションが付いているのに、思ったところで止まらないんだから、よほど加速に優れているんだろうなぁ f(^^;;」

「まぁ、一度やったら満足かな? バイクから急かされることもないから、市街地はジェントルに行こう」
トラクションコントロールの出来もいいなぁ。誰でも安心して走れるよ」

――試乗終了後に――

「なるほど、これならNinja ZX-14Rと共存できるな。クルマでいうならアメ車のような、ドヒャッとトルクで走る世界が好きなら、やっぱりZX-14Rのほうがピンとくるもん」

「Ninja H2は しなやかに走り出して、イザとなったら異次元ワールドにシームレスに移行できるバイク。人間に例えるなら理系の秀才。しかもイケメン。 福山雅治さんが演じていた『ガリレオ』の湯川学准教授のイメージかな?」
「あまり使われていない地方空港が多いんだから、毎月、滑走路を一直線に走るイベントをやってくれないかな? そんな走行会が定期的に開催されていたら、迷わずにNinja H2を買うんだけどなぁ」

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というわけで、これまでの何物とも違っていたNinja H2でした。

機会を改めて、じっくり乗ってみたいと思っています。

2015年5月31日 (日)

バイクに乗ると健康に (^^)

ビッグマシン編集長時代から続けてきたブログ(約600記事)をいったんリセットして、ゼロからこの『Will be ~思いのままに~(今のブログ)を始めたんですが……消滅させてしまうのがもったいない内容が以前のブログにはけっこうありました。そこで、人気の高かった記事を時折リバイバルさせていこうと思います。

第1弾は、脳トレで有名になった東北大学・川島隆太教授とヤマハ発動機が産学連携で行った研究「二輪車乗車と脳の活性化の関係」についてです。

では、当時の記事をどうぞ。
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(2011年9月28日に前ブログに掲載)

脳トレで知られる東北大学加齢医学研究所・川島隆太教授とヤマハ発動機による産学連携研究発表会が都内で開催されました。

この研究は、「バイクに乗っている高齢者が妙に若々しいのはなぜか?」という疑問からスタートしたもので、「バイク運転時の脳の活動を計測した世界初の研究」としても意義深いものです。

2009年3月に開催された第1回研究発表会では「バイクを生活の中で使うことによって、脳と心の健康にポジティブな影響を与えると考えられる」と示唆されましたが、今回はその内容をさらに深めると同時に、強化する研究発表になっていました。

詳細なデータに触れると膨大な文章量になってしまうので、そちらはビッグマシン2011年11月号に譲り、ここでは結論だけお話ししておきましょう。

Kawashimareport

上図のように、ZZR1400オーナーでもある川島教授は2つの結論を示してくれました。

バイクに乗ることが脳機能を高めている

★ギヤ付きのビッグバイクに趣味で週1~2日乗ることは、認知機能とメンタルヘルスに良い影響がある

柏秀樹さんや和歌山利宏さんが、還暦を過ぎてもなおエネルギッシュで、生き生きとされているのは、やっぱりバイクのおかげだったんですね。しかも、ギヤ付きのビッグバイクが効果的だなんて……うれしいなぁ。

みなさん、月に数回はツーリングに行きましょうね!

結論部分のみ抜粋した映像もアップしておきましたので、以下をごらんください。
一瞬、音声が途切れる部分がありますが、ご容赦を m(_ _)m

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★当研究の詳細につきましてはこちら(ヤマハ発動機のブログ)もご参考に。

せっかく素敵なバイクを手に入れたのに…「今度の休みは、どこに行こう?」なんて悩んでいらっしゃるなら、K2 Bike TRAVELのツアーに参加してみてくださいね。


2015年5月27日 (水)

自然に溶け込む音、溶け込まない音

1505tanbo今日は某ニューモデルの取材で、東京近郊の田舎に出掛けました。

田園風景が広がるとても素敵な場所があったので、「気持ちよくツーリングしている」シーン(走行速度は30km/hくらい)をカメラマンに撮ってもらったら……撮影後に彼がポロリと。

「梶さんはわからないと思いますけど、傍から聞いていると、このバイクの音は田舎に合いませんね。

美しい自然とか優しい雰囲気とかを踏み荒らしているような感じがします。音自体は大きくないんですが、音質がね……。

同じ音量でも、ハーレーだったらそんなことはないんですけど」

この言葉には、けっこう考えさせられるものがありました。

自然に溶け込む音と溶け込まない音。その違いはどこから来るんでしょうか?

ちなみにハーレーは「自然界に存在する色」「バイク以外の趣味を象徴する色」を基本にして、車体色を決めていると聞いたことがあります。

たとえば、バイクのほかにハンティングを趣味にしているオーナーなら、鴨の頭のグリーンと同じ車体色を選ぶケースが多いんだとか。すると出先で会った方が「あぁ、ハンティングも楽しまれるんだな」と気付いてくれて、同じ趣味を持った方々が集いやすいんだそうです。

もうひとつ付け加えるなら、「ハーレーで出掛けて行くのは自然の中。そこにバイクを止めたときに、自然の景観を乱してはいけない。一般の方々の気分を害してはいけない」という考え方がハーレーにはあると言います。

自分たちの「快」だけではなく、社会全体の「快」も考えたうえで、車体色を決めていく。そんな開発陣が作っているからこそ、音やスタイリングも自然に溶け込んでゆくのでしょう。なんだかんだと言って、ハーレーが高い人気を保ち続ける理由は、こうしたところにあるのかもしれませんね。

バイクが文化として認められるためにも、社会全体の「快」という視点でバイクや自分のウエアリング、走り方、振る舞いを見直してみることにします。


<追伸>

つい書き忘れました f(^^;

もし欧州で「BMWのバイクに乗っている」と言ったら、「それだけのお金と時間が意のままになる社会的地位にある」ことを意味するんだそうです。

「だってBMWに乗っていたら、1週間くらいかけて愛するパートナーと何か国も駆け巡ってくるのが当たり前なんですから」と、冒頭の話を教えてくれた方はおっしゃっていました。

最近のBMWはユーザー層の若返りを狙って、比較的リーズナブルなモデルを含めた他機種展開をしているので、こうしたとらえ方も薄まってきたようですが――社会に認められて初めて「文化」になるという点では、ハーレーと並んでわかりやすい事例だと思います。

日本の場合は、まだ「暴走族」とか「アウトロー」のイメージが強いんですかね? 1日も早く「いいご趣味ですね」と呼ばれるようになってほしいものです。

twitter…BMkaji

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